1.はじめに
初めましての方は初めまして、そうでない方はお久しぶりです。彩雀(さいじゃく)です。
今回はシーズン18にて瞬間ではありますが自己最高レートを更新できたので備忘録として構築記事を書くことにしました。自己満足的な内容で需要が伴うかわかりませんが最後まで読んで頂けたら幸いです
シーズン中盤にも関わらず構築を供養することにしたのは、後述しますがコンセプト上再戦に弱く仮にシーズン終盤に上位を目指すことになった場合も使わないだろうと考えたからです
以下証拠画像
※二つの画像で対戦数違うのは、一つ目のスクショを撮った後当たったお相手さんが少し順位帯が離れた方だったので順位が変わってないってだけです
2.構築経緯
前提として筆者はレギュレーションFでは成績が振るわなくランクマのモチベが低下気味だったのでレギュレーションGでは自分の使いたいポケモンや構築(具体的に言えばあまり使われていないが可能性のありそうなもの)を使おうと考えていました
そのように考えていたところ以下のポストを目にし、以前から一度本格的に考察してみたいと考えていた受けル偽装を考察することにした(ポストのリンクは無断掲載のため、問題があれば削除致します)
https://x.com/orion_poke/status/1787343034621030869
まずこの構築のポケモンは現環境においては低速中火力に分類される子が多いように見受けられたので、アタッカーとして運用するためには火力に努力値を振った上で何かしらの手段(努力値振りorとくせいor持ち物)で行動保証を持たせる必要があると考えた
そこで最初に軸として考えたのは起点作成型グライオン+メテオビームムゲンダイナ+HDタラプのろいねむねごヘイラッシャという並びである。
(この6匹の中で最もパワーが出て勝ち筋になり得るメテビダイナとそれをステロとがんぷうでサポートできるグライ、メタモン対策にもなり単体で詰ませ性能の高いHDタラプラッシャという流れで採用)
当初はこの3匹にCDチョッキハピナス、ASイバンクレベース、CSスカーフサーフゴーを加えて対戦した
そうしたところ以下の発見を得られた
1.殆どの試合でムゲンダイナ、ヘイラッシャ、クレベースを選出
2.初見殺しにより数的有利を取ってから詰ませる動きが強い
3.ヘイラッシャを選出できず、ムゲンダイナも上から殴られるミライドン軸(特に取り巻きにテツノツツミ、パオジアンなどがいる構築)に対する勝率が著しく低い
そこで試行錯誤した後以下のような変更となった
1.グライを詰ませ性能の高いまもみが型に変更
2.ハピをミライドン軸に対して抗えるしっぽトリック型に変更(詳しくは後述)
3.サーフゴーをストッパーになり得るたすきでんじは型に変更
3.個体紹介
1.ムゲンダイナ
性格:ひかえめ
テラスタイプ:フェアリー
持ち物:パワフルハーブ
技構成:メテオビーム、ダイマックスほう、ヘドロばくだん、かえんほうしゃ
調整:C252、D4、S252
本構築の禁伝枠。
以前から考慮されないメテオビーム使いの荒らし性能はかなり高いと考えていたためこの型での採用となった
技構成はコンセプトのメテオビーム、一致技二つ(どくわざはどくによるたすき貫通が活きる場面が多いと考えばくだん採用)、ヒードラン以外のはがねタイプへの安定打点になり得るかえんほうしゃとした
テラスタイプはコライドンやミライドンの高火力ドラゴン技を無効化できるフェアリー(黒バドレックスに抗えるノーマルやあくも候補?)
禁止伝説なだけあって数値は高く耐久無振りでもかなり硬かった
準速でも最速オーガポンなどを抜けている点もかなり偉かったと感じた
どくどくを無効化するために後投げされたキョジオーンなどをメテオビームを絡めて破壊するなど相手の想定外の火力を押しつけられる点が非常に優秀だった
体感選出率1位
2.ハピナス
性格:おだやか
持ち物:こうこうのしっぽ
テラスタイプ:フェアリー
調整:H52 B252 D204(H:16n-1、あまりBD)
本構築の地雷枠兼起点作成要員
先述の通りミライドン軸に対する勝率が低く、初手ミライドン読みでハピナスを初手置きしたとしてもとんぼがえり(ボルトチェンジ)で対面操作をされてとてもキツく感じたので初手に投げられてミライドンと裏のポケモンに対して一貫して役割遂行できる型を探していたところこの型に行き着いた。具体的にはムゲンダイナよりも素早さが速い相手にしっぽを押しつけメテビ圏内まで削る動きが強かった。相手にこの型にしてから選出率が格段に上がったのでこの型が正解だと感じた。環境的にサーフゴーが減ってる点もおいかぜだと思われる(一度おんみつマントサーフゴーを後投げされて負けたのは内緒)
技構成はコンセプトのトリックステロ、特性てんのめぐみを活かせミライドンに弱点を突けるれいとうビーム、同じく特性を活かせてミライドン軸に多く採用されているテツノツツミに弱点をつけるかみなりとした(10まんボルトでは無くかみなりを採用したのはカイオーガ軸に対しても選出していたため)
テラスタイプはムゲンダイナと同じ理由でフェアリー(弱点のかくとうを半減にできる点も良い)(当初はフェアリーテラスとグライオンでミライドンの一貫を切るということも考えていた)
物理耐久は低いと思っていたがテラス無しのパオジアンのハチマキかみくだくやたすきのせいけん程度なら耐えられるのでかなり硬かった
余談だがてんのめぐみれいとうビームの凍り率が数字以上でこれに何度も救われたことがあった。
体感選出率4位
3.ヘイラッシャ
性格:なまいき
持ち物:タラプのみ
テラスタイプ:フェアリー
技構成:アクアブレイク、のろい、ねむる、ねごと
調整意図:H252、B4、D252(S1個体)
本構築の詰ませ要員①
とある実況者さんの型をパk...参考にした
耐久値が中途半端ではないかと考えていたが全然そんなことは無くシルクのスカーフ以外のアカツキやメガネ以外のハバカミには後投げできていた
Sを下げた意図としてはトリル下で最遅白バドの上からのろいを積みたいということがある
のろいを積んだり、アクアブレイクを打てるような余裕がある場面ではねむねご運ゲに持ち込まずに立ち回ることを意識していた
体感選出率3位
4.クレベース
性格:いじっぱり
持ち物:イバンのみ
テラスタイプ:ノーマル
技構成:つららおとし、ヘビーボンバー、かみくだく、じしん
調整意図:H4、A252、S252
本構築の荒らし枠兼ストッパー枠①
広い技範囲が考慮されないかつ数値がある程度高いので初手の荒らし性能は高かった。噛み合い次第では2縦3縦することも多々あった
技構成は一致技のつららおとし、ハバカミや各種フェアリーテラスの対策になりうるヘビーボンバー(諸説)、黒バドを破壊できるかみくだく、イーユイなどを見れるじしんとした。ホウオウに気持ち強くなれるいわわざやイバンのみを確実に発動させるためのこらえるなど候補技はたくさんあった
テラスタイプはアストラルビットを無効化できるノーマルにしたがサイコキネシスやかくとうテラバーストなどが普通にキツいのでなんでもいい感はあった
調整についてはがんじょうに依存せず行動できるHA振りと迷ったが、振ってないアカツキなどを抜けるのが優秀だと考え準速にした
体感選出率2位
5.グライオン
性格:ようき
持ち物:どくどくだま
テラスタイプ:ゴースト
技構成:まもる、みがわり、こわいかお、ちょうはつ
調整: H212 B44 S252(H:8n+1、S:最速、B:あまり)
本構築の詰ませ要員②
数的有利を取った後にまもるみがわりでひたすら時間を稼いで勝つという動きをしたかったのでこの二つは確定で残りは以下のものを試した
①どくどく・じしん(テンプレ)
②すなじごく・ちょうはつ(受け系統に強く嵌め性能が高い)
③こわいかお・ちょうはつ(上からのまもみがに特化、ついでにダイナのサポートも可)
結論から言えば筆者がグライオンを使い慣れておらず出し所がわからなかったかつ出しても先述の通りまもるみがわりでの時間稼ぎという使い方しかしなかったためどれでも変わらない感はあった。ただ①に関してはハピのかみなり麻痺やサーフゴーのでんじはとアンチシナジーなので無し寄りだと考えた
テラスタイプに関しては耐性を変化させつつしんそくを防ぐことができるゴーストとした。ただ改めて考えてみるとスケイルショットを半減できるはがねでいいがそもそもテラスを切る優先度が低いためあまり気にしなかった
6.サーフゴー
性格:ひかえめ
持ち物:きあいのタスキ
テラスタイプ:ノーマル
技構成:シャドーボール、マジカルシャイン、パワージェム、でんじは
調整:H100 B76 C252 D4 S76(H:16n-1、C:特化、S:でんじは込みで最速黒バド抜き・微振り90族意識、B:あまり)
本構築のストッパー枠②
技構成は一致技かつハバカミや黒バドに弱点をつける安定打点のシャドーボール、ほぼコライドンピンポイントなマジカルシャイン、ホウオウ意識のパワージェム、ムゲンダイナなどのサポートになるでんじはとした。マジカルシャインに関しては刺さる場面がかなり多かったがパワージェムはホウオウを押し切れなかったので諸説だと思った。候補としてはフェアリーテラスを切った相手に対して強くなるゴールドラッシュ・ラスターカノンだと思った
テラスタイプはクレベースと同じくアストラルビットを無効化できるノーマルを採用したがこちらは素のタイプ的にエスパー技をはじめとする他の打点を誘いにくい点で活きやすかったと感じた。ただ相手にテラスを切ってめいそうをされたり、テラス関係無しにみがわりで様子見をされると崩れるのでテラスを切ること自体あまり強い動きではないように感じた。(そもそもタスキで行動保証ありますしね)
調整に関しては、特化ウーラオスのテラスすいりゅうれんだ程度は耐えられるものになっておりたすきが潰れてもある程度の行動保証はある
グライオンと同じく使い慣れていないのでエアプ並の感想しか出てこないがキノコのほうしなど変化技を無効化できる特性がとてつもなく優秀だと感じた
4.選出
基本選出(対コライドン、テラパゴス、ホウオウ、ムゲンダイナetc)
:ムゲンダイナ、ヘイラッシャ、クレベース
※先発はコライドン軸やキラフロル始動のテラパゴス軸はクレベース、ホウオウ軸やムゲンダイナ軸など受けよりな軸に対してはムゲンダイナなことが多かった
対ミライドン・カイオーガ:ハピナス、ムゲンダイナ、クレベース
対黒バド:クレベース、サーフゴー、ムゲンダイナ
※技範囲が広いクレベースを先発にすることが多かった
グライオンが刺さりそうな時:ムゲンダイナ、グライオン、ヘイラッシャ
5.重かったポケモン/事象
①ディンルー(特にまきびしねむる型)→クレベースで削ってダイナ圏内に入れる動きをすることが多かったがねむるがあるとかなりキツかった
②カバルドン→ディンルーと同じ方法で処理していたが特殊耐久が低めという点ではディンルーより突破しやすく、ステロあくびループに嵌められやすいという点ではディンルーより厄介だと感じた
③ママンボウ絡みのサイクル(特にママンエルフ)→筆者が下手なのもありほぼ勝てた試しが無い
④キョジオーン→おそらくムゲンダイナでしか勝てない
⑤再戦(型バレ)→ダイナやクレベの型がバレてたらほぼ勝てない(偽装構築の宿命)
6.最後に
まずはここまで読んで頂きありがとうございます。
受けル偽装構築は使ってて楽しかった構築なのでこの構築を使って自己最高レートを更新できたことはとても嬉しいです(単なる自己満足)
この構築を考察して感じたことをまとめようとしたのですが筆者の日本語力・文章力が低すぎて上手くまとまらなかったので余談という形で下に記しておきました
7.余談
(※構築経緯の内容と被る部分があります。予めご了承ください)
至極当然のことではあるが受けル偽装構築は本来受けで使う低速高耐久中・低火力の子の耐久を削り火力に振って使うということになるので低速中耐久中火力となることが多くなる。そのため、自分の想定した勝ち筋を通すことが強いが、相手に流れを作られるとすぐに負けに直結するため上位帯で勝つことを意識した構築としては最善とは言えず趣味構築の域を出ないように感じた
ただ構築全体として明確な勝ち筋を用意できればかなり勝てるということも事実で、その傾向が他の構築に比べ顕著であると感じた。(本構築であればダイナやクレベで数的有利を取った後、ラッシャやグライで詰ませる勝ち筋)これは恐らく自分の想定する勝ち筋と相手視点で想定される勝ち筋が異なるためそのようになる。(明確な勝ち筋を用意するという点ではバトン構築に近いか?)
結論としては偽装構築は趣味構築の域を出ないものの、明確な勝ち筋を用意することの大切さ・楽しさを学べる構築であると感じた。あとレート1600~1800程度まではスムーズに上がれる構築であったのでレート上げに適している構築の一つでもある。(無限に降参・切断されるのでそこだけは注意)